兵庫県西宮市の今村岳司市長が「中高生のころに授業を抜け出してタバコを吸っていた」という旨の発言をし市議会で問題視されていることを受け、発言に至った経緯を自身のブログで説明した。
今村市長のブログによると、この発言があったのは11月27日に行われた「『中高生30000人の夢project』中高生ミーティング」でのこと。今村市長は「中高生だったころの私に必要な居場所は、授業を抜け出してタバコが吸えて楽器が弾けるところでした」「(普段は使っていない部屋の)鍵を盗み出し、合鍵を作った。それで私たちは自由にタバコが吸えて楽器が弾けました」などと中高生に向けて話した。これらの発言は12月8日の議会質問で「耳を疑った。中高生らへの愛情はあるかもしれないけれど、敬意がない」などとして取り上げられたという。
今村市長は「大人を信用していない中高生が、こちらを信用して話をしてくれた。こちらも腹を割ってきれいごとじゃない話をしないと彼らへの敬意を欠いていることになる」と考えて発言したとしている。また、今村市長はブログの中で「(中高生の)タバコはいけません。ただ、それをどう伝えるかの話」とつづっているが、「真剣に耳を向けてくれていた彼ら彼女らを愚弄することになる」として撤回や謝罪は行わない意向だという。
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