森見登美彦さんの小説「夜は短し歩けよ乙女」がアニメ映画化。2017年4月7日に全国公開されます。中村佑介さんのイラストを前面に押し出した公式サイトと約1分の特報映像が公開されました。
同作は2006年に発表され、翌年には第20回山本周五郎賞を受賞した森見さんの代表作の1つ。京都の某国立大学に通う偏屈大学生であり作品の語り手でもある「先輩(私)」と、先輩が恋する好奇心にあふれた天然系女子大生「黒髪の乙女」を中心とした恋物語で、京都の町を舞台に、摩訶不思議な出来事に巻き込まれていく2人の姿が描かれます。
そんな先輩を演じるのは、「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)で人気爆発中の星野源さん。さらに、監督を湯浅政明さん、脚本を上田誠さん、キャラクター原案を原作でも表紙を手掛けた中村佑介さん、主題歌を務めるのはASIAN KUNG-FU GENERATIONと、2010年にフジテレビ「ノイタミナ」で放送された森見さんの小説を原作としたテレビアニメ「四畳半神話大系」のメンバーが再集結しました。ちなみに特報映像では、黒髪の乙女と思しき人物の声でナレーションが入っていますが、キャストは発表されていません。
星野さんは、湯浅監督から「星野源さんに主人公を演じていただけたら、絶対に面白い作品になります」と直筆の手紙でオファーを受けたそう。映画「マインド・ゲーム」を見た12年前から人知れず湯浅監督作品を敬愛していたとのことで「お断りする選択肢が浮かびませんでした。“先輩”役、とても楽しみです」とやる気を見せています。また、湯浅監督によると、今回の映画では森見さんが構想しながらも使われなかったアイデアも実現するとのこと。「以前読んだときには気づかなかった、思わぬキャラクターの関係も読み解きました!」とも語っており、ファンも納得の完成度の高い作品になりそうです。
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