VR(仮想現実)内でお絵かきができる新しいペイントツール「Quill」にて描かれたCG作品がVimeoで公開されています。タイトルは「Worlds in Worlds」で直訳すると“世界の中の世界”といった感じですが、内容がまさにその通りでした……というか、なにこれすごい!
見ると、広くて青い3D空間に1つの球体といくつかの雲が描かれています。小さい惑星の絵かと思いきや、ぐるぐる動かしながら徐々にズームアップ。その謎の惑星に近づいてみると、そこには浮いた車に乗る宇宙人2人の姿が。そしてさらにズームしていくと、なんとその宇宙人が持つ透明な球体の中にも別の世界が広がっています……!
ちょっとなにを言ってるのかわかないと思いますが、要するに1つの世界をズームしていくと別の世界にたどり着くといった感じです。VRでのお絵かきヤバイ。
このペイントツールはOculusが開発した、ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」とコントローラー「Oculus Touch」を使って描くVR専用ツール。投稿者のGoro Fujita氏は、同ツールが“無限のキャンバス”になるという開発者の話を聞き、そのテストとして今回の作品を4日間かけて制作。動画でのプレビューでは、世界の中の世界の中の世界までが鮮明にかわいらしく描かれているのを確認できます。
同氏は作品の完成後、「This tool is just limitless!」と無限であることを認め、4日間使ってもまだ使い方を理解しきれていないとその可能性を説明欄で述べています。
試作の段階でこの出来なので、把握してから作ったら果たしてどうなるのか……。VRにはゲームや映像だけでなく、CGアートの世界も大いに広げてくれそうです。
(宮原れい)
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