Facebook社が8月8日の「国際猫の日」に際して、「cat person(猫派)」と「dog person(犬派)」の性格や嗜好に関する調査結果を発表しました。独自のツールでアメリカのFacebookユーザーから総計16万人の猫派・犬派を抽出し、プロフィル情報などからその傾向を分析。「猫派は孤高」「犬派は社交的」といった通俗的なイメージの真偽を明らかにしています。
「犬派は友達が多い」イメージは事実のようです。平均すると、犬派は猫派よりもFacebook上の友達が26以上多いとの結果が出ています。ただしこれは決して「猫派は内向的」と断ずるものではありません。猫派はFacebook上でイベント招待を受けることが多く、それを機会に交際範囲を広げているようです。また両派ともに、相手が猫派・犬派であるかを問わず、動物好きと仲良くなる傾向があるとのこと。
ドラマや漫画でよく見られる、「猫を愛玩する独身者」。今回の調査では、そういった「猫派は独身が多い」イメージがある程度裏付けられています。両派における独身者の割合は、犬派が24%に対し、猫派は30%。犬派のほうが友達が多い分、出会いの機会も多いということでしょう。とはいえその違いは大きなものではなく、独身か既婚かは、後述する両派の居住地域にも影響されると考察されています。
本やテレビ番組、映画といったコンテンツの嗜好に関する調査も。全体的に、猫派がファンタジーやSF、アニメを支持する一方、犬派は恋愛ものやスポーツ、リアリティー番組を支持する傾向が出ています。猫派は空想を好み、犬派は現実を好むという結果になりました。
上記の全調査結果は、両派の居住区域に影響を受けている可能性があります。いずれもアメリカ全域に分布しているものの、比較的に猫派は都市部に多く、飼育に多くのスペースが必要な犬派は農村部に集中。都市部と農村部では人付き合いの形も変わるため、猫派と犬派の交際範囲に差が出るのかもしれません。
猫には「気難しさ」、犬には「おおらかさ」といったイメージがありますが、飼い主の性格はどうでしょうか。集計データでは、猫派は「疲れ」「喜び」「いらだち」「悲しみ」など多様な感情を示しています。そして犬派は「エキサイト」「誇り」「恵まれている」といった、ポジティブな感情を示す傾向が強いようです。両派ともに、ペットと飼い主の性質が、ある程度共通しているようです。
(沓澤真二)
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