7月スタートのアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台は、静岡県沼津市。同作の聖地巡礼による地域活性化を期待した、地元の干物組合「沼津ひものの会」のブログ記事が注目を集めています。
6月15日に投稿された記事のタイトルは「助けてラブライブ! 低迷するひもの業界もついでに助けてほしい!」。日本人の魚食離れに伴って干物業界は苦境にあり、同団体は「沼津ひもの」の周知に苦慮してきました。
その背景から、「ガールズ&パンツァー」とのコラボが成功した茨城県大洗町を例に出し、沼津にも「ラブライブ!サンシャイン!!」効果が来ることを期待。もしキャラクターが作中で沼津ひものを食べるシーンがあれば、今後の業界の活性化につながるのではと、希望を述べています。
記事は原作ファンや地元民の間で話題に。Twitterには「生魚ももちろんいいけど干物もみんな食べてくれ」「沼津や伊豆の干物は美味いのは間違いない」「コラボ干物出そう!」といった好意的な意見が見られました。
同団体は20日に「ラブライブ!サンシャイン!!沼津ひもの、すでに助けられつつあるかも。ありがとうございます。」と題した記事を投稿し、この反響に感謝。SNSで注目を集めることの重要さと難しさや、干物へのこだわりを語りつつ、あらためて同作による沼津への注目を期待しています。
もっとも、「大洗は極めて稀なケースなので同じことは望まない方がいい」「(アニメでの町おこしを)前面に押し出して失敗したのいくつかあるんだよなぁ」など、同団体へ苦言を呈する声も少なくありません。
「もうちょっと大洗を研究されてみては」「まず、作品をもっと好きにならないと」といった提言も。大洗町が成功したのも、単にアニメの看板を掲げただけでなく、地元の熱心な努力があってのことでしょう。沼津ひものの会も、ただ成功を願うだけでなく、「(アピールのために)干物をスタッフや声優に無料で差し入れしたいくらい」とコメントしています。同団体が実際にどのようなアクションを見せるか、干物への思いがアニメのスタッフに伝わるか、注目すべきところです。
(沓澤真二)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.