IBMとLocal Motorsは、人工知能(AI)が搭載された自動運転バス「Olli」を発表しました。IBMの人工知能「Watson」を導入し、移動の間に乗客と会話したり、質問に答えたりします。
バスは12人乗りと小型で、IBMの発表によると「世界初の3Dプリンタを使った車」。車両全体に30以上のセンサーが積まれたOlliが自動で運転し、Watsonは乗客と車両の仕組みや行き先について会話したり、他にもオススメのレストラン情報を伝えたりと、車掌のような役割を担います。「パーソナライズされた体験を提供する」ということなので、一人一人に対してのコミュニケーションがメインとなるもようです。
OlliはすでにワシントンD.C.の公道での運転を開始。2016年後半にはフロリダ州のマイアミ・デイド郡と、ラスベガスでも運転がスタートする予定です。
人工知能「Watson」は日本語版も(開発に利用できるAPIも)日本のIBM公式サイトで公開中で、Watsonとの会話の様子が見られる動画もいくつか公開されています。もしかしたら、日本でも自動運転バスの走る日は近いのかもしれませんね。
(宮原れい)
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