イギリスのレスター大学が、学生の研究成果をもとにした、「最強の能力を持つアメコミヒーロー」を発表。「スーパーマンが最強」と結論づけました。次点にはウルヴァリンやソー、ミスティークの名が挙がっています。
このレポートは、学内の研究誌に寄稿された、学生によるヒーロー関連の研究論文を同大学がまとめたもの。各ヒーローの能力を現実の科学に当てはめて計算し、その長所と短所の数を基準にランク付けをしています。
スーパーマンが1位となった決め手は、吸収した太陽エネルギーを放つ「スーパー・フレア」能力。彼を太陽電池としてモデル化し、作中の描写を考慮して計算した結果、エネルギーの放出効率は毎秒386億ジュールに。1時間で原子爆弾を超える量に及ぶそうです。
一方、今年公開された映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で共演したバットマンは、ノミネートされた12人中最下位。学生はバットマンが高層ビルからマントで滑空した場合、着地時の速度は時速109キロと計算。命に関わるとされる時速80キロを超え、着地できず死亡するであろうとの予測から低評価となりました。
もちろん、架空の世界で起きた現象を現実の物理法則に当てはめて計算すること自体、ナンセンスではあります。しかし同大学の教授は、「学生が膨大な情報を分析し、論文に記すことは、プロの科学者や専門職を目指すうえで重要」とコメント。研究内容はさておき、結論に至るプロセスを評価しているようです。
(沓澤真二)
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