116歳のイタリア人女性、エマ・マルティナ・ルイジア・モラノさんが現在生存する世界最高齢者としてギネスワールドレコーズに認定されました。エマさんは1899年11月29日生まれ。現在19世紀生まれは世界中でエマさん1人だけです。
エマさんはイタリアのチヴィアスコ生まれ。幼少時、父親の仕事の関係で大きな鉄鋼会社のあったヴィッラドッソラへと引っ越しますが、そこは空気が悪く、病気がちとなったため、現在も住んでいるマッジョーレ湖のあるベルバニアへと移り住みます。
第一次世界大戦で恋人を亡くし、1926年に他の男性と結婚。しかし結婚は半ば強要されたもので、イタリアでは1970年になるまで法律上離婚が認められていませんでしたが、1938年に生後間もない子どもが他界してしまったことを機に夫とは別居。その後、たくさん求婚者もいたそうですが、「もう誰にも支配されたくなかった」という理由で全て断ったとニューヨーク・タイムズのインタビューに答えています。
現在は毎日午前中に姪が、午後には仲の良いご近所さんが様子を見にきてくれるというエマさん。この90年間、ほぼ同じ食事を続けているらしく、朝食はクッキー2つとお水(もしくは牛乳)、生卵を1つと、火を通した卵を1つ。お昼はパスタと生肉。夕食は牛乳をコップ1杯だけ飲むとのこと。
エマさんは、2016年5月12日に亡くなったニューヨークのスザンナ・ジョーンズさんのあとをついでの世界最高齢。現在男女をあわせた最高齢でもあり、歴代最高齢の方(フランスのジャンヌ・カルメンさんの122歳164日)より6歳若い記録です。これからも元気に長生きしていただきたいですね。
ちなみに、現在世界最高齢の男性は、ホロコーストを生き抜いた112歳のイスラエル・クリスタルさんです(関連記事)。
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