App Storeに「女神星球」なる壮絶なRPGが登場しました。登場キャラクターは、「PSO2(ファンタシー・スター・オンライン2)」をはじめに、「新世紀エヴァンゲリオン」や「FF(ファイナルファンタジー)」など、日本の人気コンテンツを盛大にパクったものばかり。日本にも堂々と配信していたので、試しに少しプレイしてみました。
スタートするなり、眠っている主人公を「PSO2」のナギサにしか見えない女性が起こし、中国語でがなり立てます。どうやらオタクの少年が異世界に召喚されて戦う物語のようです。イベントシーンはフルボイスで進行。中国語なのでカンフー映画にしか聞こえないのですが、それでも見当がついてしまう、ありがち……もとい親しみ深い設定で、案外親切。
宇宙船内のような空間に飛ばされた主人公は、「FFVII」のティファにそっくりのアシスタント(便宜上、以下「アシ子」)と遭遇。彼女の指示の下にチュートリアルが始まり、オートで進行する手軽なバトルを勝ち進みます。
チュートリアルを進めると、最終試験なのか、ナギサっぽい女性がボスとして登場。するとサポート役として、アスカ……じゃなかった「明日少尉」がパーティに参戦。大鎌を振るってボスを一掃してくれました。もうこいつだけでいいんじゃないかな。
チュートリアルが終わると、今度は「とある魔術の禁書目録」の御坂美琴らしき人物が登場。各ステージにパクリキャラがボスとして存在するらしく、先のステージをのぞくと、「東方Project」の霊夢やら、初音ミクやらがズラリ。おなかいっぱいで目まいがしそうです。
同作は「VR対応」もうたっています。メインメニューで「VR」アイコンをタップすると、3Dビューワーが起動。視界がiPhoneに追従して動き、さまざまな角度からアシ子ちゃんを眺められます。寄り目で見れば3D錯視も可能。ハコスコを使えば、案外きちんと3Dに見えます。
「女神星球」はゲームデザインこそ凡庸ですが、アナーキーなまでにパクリキャラが登場するせいで、ちょっと面白く感じてしまうのが困りもの。もちろん著作権侵害は許せないので、同様のゲームが正規ライセンスの下で作られたらなあと、妄想した次第です。
(沓澤真二)
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