4月12日(現地時間)に米テキサス州北部で、ソフトボールサイズのひょう(雹)が降る異常気象が発生しました。場所によっては民家の窓や車のフロントガラスが割れたところもあり、現地の人々が災害のもようを動画や写真SNSに投稿しています。
動画ではいずれも大粒のひょうが地面や建物を打ち付けすさまじい音が鳴り響いています。ある民家では複数の粒が窓ガラスを割って入り込んでくるところも。機関銃で打たれたかのように水しぶきが上がり続けるプールの映像もあり、ひょうの威力の大きさと気象の異常性を物語っています。
米メディア「Mashable」や「WFAA」によると、今回のひょうで最大の粒は直径4.25インチ(約10.8センチ)とソフトボールより一回り大きなもの。最大の粒が落ちたテキサス州北東部のワイリーでは19の学校が休校になりました。
今回のひょうの被保険者損失額は4〜6億ドル(430億〜660億円)に達するとのこと。テキサスは2016年の「深刻なひょう(significant hail)」の観測数が現時点で30件と、例年の倍以上に。保険会社エーオンベン・フィールドのスティーブ・ボーエン気象学者はTwitterで、ここ4週間でひょうの被保険者損失額は20億ドル(約2200億円)を超えると予想しています。
(黒木貴啓)
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