3月25日から東京ビッグサイトで開催されているアニメ展示会「AnimeJapan 2016」。過去最高となる174の企業と団体が出展した会場はとても盛況で、女性や外国人の姿も目立ちます。
「Fate」シリーズの人気スマホゲーム「Fate/Grand Order」ブースでは、「宝具ロード・カルデアス」が実物大でドンッ! 約2メートル50センチ、30キロのカルデアスが圧倒的な存在感でお出迎え。人間とサーヴァントの融合体としてゲームで登場するデミ・サーヴァント「マシュ・キリエライト」に扮(ふん)するコスプレイヤーさんとともに来訪者のテンションを特大アップさせていました。
同ブースでは、先日公開された新ストーリー「第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」の新規サーヴァントを含むさまざまなキャラクター等身大スタンディや、CMで使用されたPVの絵コンテなどをふんだんに展示。Webマンガ「Fate/ぐだぐだオーダー」の作家・経験値さんが新たに描き下ろしたイラストがまぶしい「Fate/ぐだぐだオーダー」痛車も鎮座しています。
多くのマスターが集まっていたのが「召喚体験コーナー」。英霊をリアルで召喚だと? 「Fate/Grand Order」の英霊召喚(レアガチャ)を行い、出現した英霊に応じてオリジナルのキャラクターグッツがプレゼントされるという企画。大画面で召喚される英霊をマスターたちは興奮のまなざしで見つめながら、Tシャツやポストカード、缶バッチを入手していました。
プレイヤーなら時間を忘れて楽しめる空間となっていた同ブース。今後公開される映画、劇場版「Fate/stay night」Heaven's Feelや先日情報が解禁されたPS4/PS Vita用ソフトFate/EXTELLA(フェイト/エクステラ)などとどまるところを知らないTYPE-MOON旋風、これからの発表や告知も目が離せない展開となりそうです。
アニプレックスブースで見られた「加藤恵Project」では、「冴えない彼女の育てかた」のヒロイン・加藤恵が、視覚表現を追究したソニーの力で、「キャラの薄さの 奥にある “魅力に迫る” 魅惑の空間」のキャッチコピーに恥じないすごいことに。でかい(意味深)と話題の等身大フィギュア以上のインパクトで、加藤恵がそこにいます。
厚さ数センチのレリーフに対してレーザープロジェクターで3Dプロジェクションマッピングを行い、“どの角度から見ても立体感のある加藤恵”がそこにいたり、画面からにゅっと出てくる加藤恵がいたり、水槽プロジェクションを応用した明るい場所でのプロジェクションなど、リッチなプロジェクション技術で加藤恵を存在させた、まるで魔法のような展示だらけです。
「無個性」「影が薄い」と言われていたのがうそのようにしゃべる加藤恵も。ソニーのAndroidアプリ「めざましマネージャー」を加藤恵仕様にして、それをAndroidベースのAndroid TVを搭載した4Kテレビで動作させたものです。
原作のイラストレーターである深崎暮人さん作成の4Kを生かす超高解像グラフィックモデリング、原作者の丸戸史明さん監修の対話シナリオを備え、テレビリモコンに搭載されているマイクで話しかければ、声優の安野希世乃さん録り下ろし音声と合成音声技術で会話に付き合ってくれます。
結論としては、ソニーの恐るべき技術力で、加藤恵が2次元と3次元をその身一つで乗り越えてこようとしている姿が見られる貴重な展示となっていました。
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