面白法人カヤックが、同期の離職率によって行き先が変わる社員旅行「離職率連動型! のこるん同期旅行手当」を発表しました。入社から5年目時点での同期の離職率によって、同期旅行の行き先が4段階に変わるというもの。
IT業界では転職が盛んで入れ替わりが多く、カヤックでも新卒で入った社員が3年目で転職していくことも多いそうです。そこでカヤックでは、5年間頑張って働いた社員をねぎらうために、同期社員の離職率に応じて旅行手当を用意したとのこと。離職率と行き先は、以下の通り。
カヤックの公式サイトでは、2009年新卒と2014年新卒の社員がこのまま5年目を迎えた場合どこへ行けるのかが例として掲載されています。この例によると、2014年新卒は26人中18人残っているため1周間ハワイ旅行へ、2009年新卒は7人中2人残っているため日帰り健康ランドとなるもよう。
カヤックでは、社長日記内でこの制度が生まれた理由などについて語っています。同記事によると、「お互いに『辞めないで頑張ろうぜ!』と励ましあう」ことができ、「楽しく残ろうという気持ちに」なれる制度としており、「5年目の時点で、1度辞めた人が出戻りで戻ってきていれば、在籍していたと見なす」とのこと。「新卒が長く働いてくれたり、辞めた人も出戻ったりという効果が期待できそう」としています。
今までになかったと思われる新しい試みですが、ネット上での反応はさまざま。「面白い」「いいあんばいの施策」と評価する声がある一方で、「現代の五人組制度」「同調圧力がかかるのでは」「辞めた奴の悪口大会になりそう」と否定的な意見も上がっています。確かに、世界一周旅行を楽しみにしている人がいたら、辞めるとき気まずくなるかもしれません。ただし、これら否定的な意見を受けて、「この程度で同期を攻めるほど世知辛くはないのでは」といった声もあります。
どれほどの効果があるのか分かるのはこれからですが、とても興味深い施策です。いずれ結果を発表して欲しいですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.