鉄道オタクをはじめ電車好きの子どもやファミリーに大人気のカフェがある。それが「プラたく」。タカラトミーが販売するプラレールが、ドーーーッンと店内に構えていることで有名なカフェだ。その大きさは畳一畳分とか。それが、どれほどスゴイものなのか、この目で見ようと出向いてみた。
京成線「高砂」駅から歩くこと5分、プラレールの色と同じ青色が目印の看板を発見。
目に飛び込んできたのは、でっかいプラレール。いきなりの登場に驚かされ、しばしぼう然となった。
店内奥にも壁一面に新品のプラレールがずらりと並んでいる。まるでおもちゃ屋さんのよう。ここは本当に「カフェ」なのだろうか?
案内してもらった席はあの巨大なプラレールが隣接し、車両が走る横で食事を楽しめる人気のスペース。座ってプラレールを見上げると、その大きさに圧倒されそうだ。聞けば、高さは1メートル60センチ。台座60センチを足すと2メートル20センチにもなるのだそう。
このプラレールは今年組み直したばかりのNEWレイアウト。組み立てるのは、ぺたぞうさんという、“一畳プラレール”の達人だ。「曲線と直線のレールだけを使用して、一畳の中に組み立てるのは、それはそれは難しいんですよ」とプラたくのご主人・岡田さん。ぺたぞうさんとは大の仲良しで、2人ともプラレールのサークルの立ち上げメンバーだそう。
レイアウトは2段セットで7階層あり、車両は違うルートを通って、また元の場所に戻って、と一筆書きのように走る。しかも7階層のうちの6階層が違う組み立て方をしているというのだ。なんて複雑なプラレールタウンなのだろう。そこに、新商品を中心に4編成が走っているのだとか。さらにカメラを内側に仕込み、複雑な構造を走る車両をモニターで見ることができる。
動いている車両を上手く撮るために何度も挑戦しているうちに、徐々に撮影することにハマってきた。さらに店内を物色すると、天井付近にも車両が走り、壁にも模型や写真が飾られている。
いすみ鉄道とのコラボスイーツもある。プラレールのスイーツは今後展開予定だそう。
さらにはキッズスペースまでも。DVDや本など充実しすぎている。
圧巻の光景に打ちのめされたかのようにポカンとしていた筆者に、岡田さんが「ぜひトイレも見てください」と言ってきた。トイレに向かい、ドアを開けると、なんとトイレの中までプラレールまみれだった!
ここまでプラレールで埋め尽くされていると、なぜにこんなに集め出したのか? という疑問が出てきた。岡田さんは「息子が生まれて、甥っ子からプラレール車両をもらったんですね。そして車両を買い足していくうちにハマってしまいました。今では200種類、600〜800車両くらいありますね」と笑顔で話してくれた。恐るべき車両数である。
一畳プラレールを筆頭に、さまざまなプラレール車両やそれらに関連したおもちゃなどが揃う「プラたく」。まさに「プラレールの王国」だ。一度訪れると、ほとんどの人がリピーターになってしまうそうだが、確かにプラレールの魅力をこれだけ見せられたら、ファンでなくても、ハマってしまうのも頷ける。
東京都葛飾区高砂3-8-16
10時〜18時 水曜定休
(茂木宏美/LOCOMO&COMO)
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