大阪市の中学校で2月、全校集会で校長が「女性にとって最も大切なことは、こどもを2人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります」と発言していたことが分かり、波紋を呼んでいます。報道によると、校長は発言を認めており、市教育委員会は軽率な発言として処分も検討しているとのこと。
学校のサイトには当初、講話の要旨が掲載されていましたが、現在は削除済み。内容は次のようなものでした。
また、ネット上では校長の発言をめぐり、賛否さまざまな意見があがりました。
主に批判されているのはやはり「女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むこと」「これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります」「子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良い」といった部分。「社会のために子供を産めっていうの?」「子どもをいつ、何人産むか、または産まないかは、各夫婦の価値感、事情でそれぞれが判断すべきこと」「女性は(略)まず2人の子どもを産み、その後に大学に行けということ。異常な発言」など、“女性に対する性差別”“多様な生き方を否定する発言”とする声が目立ちました。
一方で「全部読んだら見方が変わった」「少子化への問題提起として読めばそこまで間違ったことは言っていない」といった声も。また講話要旨では、子育ては「女性だけの仕事ではありません」と男子にも釘を刺しており、「なんでこれで問題になるのか」「正論」と、校長を擁護する意見も散見されました。ただ「全文を読んでも印象は変わらなかった」という声も依然として多く、ネット上では校長への批判が続いています。
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