アメリカの人気ロックバンド「OK Go」の新作ミュージックビデオが浮遊感ありまくり。いつもの「ワンカメラ・ワンショット」の美学は無重力状態でも健在でした。
1年4カ月ぶりの新作MVの楽曲「アップサイド・ダウン&インサイド・アウト」は2014年に発表したアルバム「ハングリー・ゴースト」に収録されているもの。ロシアのROSCOSMOSとガガーリン宇宙飛行士訓練センター、そしてロシアの航空会社S7(エス・セヴン)航空の全面協力を受けて制作されました。
宇宙飛行訓練でも導入されている飛行機の放物線飛行(パラボリックフライト)を利用したもので、わずか27秒の無重力状態を8回繰り返して撮影されたそうです。
OK GoはドローンやHondaのパーソナルモビリティを駆使した前作MV「I Won't Let You Down」が話題となりましたが、今作も失敗できない緊張感とそれを凌駕(りょうが)する楽しさが溢れています。MVの監督も務めたOK Goのメンバー、ダミアン・クラッシュは、「民間企業による商業宇宙旅行が話題になりだしたのが10年くらい前で、当時ヴァージン・ギャラクティック社やスペースX社が進めている計画を聞いた時、人類が宇宙空間でアートを制作するようになる日もそう遠くないんだな、って僕には思えたんだ」とコメントを寄せています。
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