映画「スターウォーズ/フォースの覚醒」で初登場した球体ドロイド・BB-8。この等身大ラジコンを自作してしまった猛者が現れました。YouTubeに作り方を紹介する動画が投稿されています。
作ったのはフィリピンに住む17歳のAngeloさん。作ろうと思ったきっかけは、大のスターウォーズファンでおもちゃを集めるのが趣味だというお父さんへのプレゼントです。BB-8のおもちゃとしてはスマホで操作できる「Sphero」が人気ですが、フィリピンでの値段は210ドル(約2.5万円)。気軽に買える値段ではありません。そこで得意の電子工作を生かして、実際にスマホで操作可能な等身大BB-8を安価で制作することにしました。
この手の自作だと最近では3Dプリンタをはじめとする高価な道具類を使ったりすることが多いのですが、このBB-8はそういったものは使わず、家庭で手に入る材料のみで作られています。ボディーはビーチボールの周囲に新聞と布を貼りつけボンドで固めたもの。頭部は半分に切った発砲スチロールの塊、目の部分はクリスマスツリーの飾りを使い、ボディーと頭部の接続はスピーカーから取り出したマグネットといった具合です。コントロール部分にはオープンソースな開発環境である「Arduino」を利用しました。
最終的にかかった費用は120ドル(約1万4000円)。最初は100ドル以下が目標だったそうですが、十分安いです。制作期間は約5日という驚異の早さ。そして何よりも、プレゼントの相手であるお父さんと一緒に作ったというその時間こそが最高のプレゼントだったのではないか、とAngeloさんは振り返っていました。
ところでこんなものをサクッと作ってしまうAngeloさん、2014年にGoogleが開催した13歳から18歳を対象としたオンラインコンテスト「Google Science Fair 2014」で、歩行により発電する靴を作ってエントリしていました。当時15歳。やっぱり只者ではなかったのですね。
(山本竜也)
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