Twitterの文字制限が140文字から1万字になることが検討されている、というニュースが報じられてから、Twitterユーザーの間では「どのくらいの長さが入るのか」が話題になっています。
調べた人の結果によると、太宰治の「走れメロス」がすっぽり入る文字量とのこと。また「人間失格」の第一手記もまるまるはいるそうな。1ツイートでメロスが行って帰ってこられます。
ちなみに宮沢賢治「注文の多い料理店」が5500文字くらい、中島敦「山月記」が6000文字強、芥川龍之介「枯野抄」が8000文字くらいで、すっぽり入ります。国語の教科書で習う文章はほぼ入りそうです。「寿限無」など、古典落語の基本形が、だいたい5000から1万文字くらい。
1万字を利用したアスキーアートやネタに挑戦している人も、すでにいます。
今多くの人に心配されているのは、「ニンジャスレイヤー」。もともとこのTwitter小説は、140文字の制限の中で連載し続けることで、独自の文体を産んだシリーズ。文字数が1万字になったらどうなるのか?
日本語版翻訳チームが運営する「ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間」では、「たぶん何も変わりません」「140文字が生み出すかわいらしくミニマルなワビサビと、実況が生み出すグルーヴが大きく関わっています」と、ニンジャアトモスフィアあふれるコメントを述べています。リアルタイム更新のため、大量のワンツイート投下は不可能、とのこと。
2016年第1四半期(1〜3月)末に実装を目指している、1万字ツイート。大学の卒論がまるまる入る、という声もあがっています。いくら長く書いてもタイムラインに流れてくるときは、140文字以上は畳まれるそうです。ひょっとしたらTwitterAA職人や、Twitter小説家になろう、なんかが生まれる可能性があるかも?
(たまごまご)
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