「16歳未満の子どもは、保護者の同意なしではSNSを使えない」という案を欧州連合(EU)が提案し議論を呼んでいましたが(関連記事)、この案は採用されないこととなりました。
提案されていたのは欧州議会で検討しているEUデータ保護規則案の一部で、「16歳未満の子どもの個人データをSNS企業などが取り扱う場合に、保護者の同意を義務付ける」というもの。当初はこの年齢制限を13歳としていましたが、最近になって16歳に引き上げ、ネット企業だけでなく、オンラインの安全に関する専門家も反対していました。
しかしBBCなどによると、SNS利用の年齢制限は、EU加盟国がそれぞれ決めることで合意したとのこと。EUデータ保護規則案は2016年初めに最終案を採択し、2年後に施行する予定です。
なお米国の児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)や欧州の同様の現行法では、企業がオンラインで13歳未満の子どもの個人データを収集するには保護者の許可が必要とされており、これに合わせてFacebookなどの企業は13歳以上のユーザーのみ利用を認めています。
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