国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月9日、金星探査機「あかつき」が無事金星周回軌道に投入されたことを報告した。
探査機軌道の計測と計算の結果、金星周回周期は約13日14時間、金星にもっとも近いところでは高度約400キロメートル、金星からもっとも遠いところでは高度約44万キロメートルの楕円軌道を、金星の自転と同じ方向に周回していることが分かった。
JAXAによると探査機の状態は正常で、観測機器カメラ、中間赤外カメラ、紫外イメージャでの観測が始まっている。今後は3カ月の初期観測を実施しながら9日程度で周回する楕円軌道へと移行。来年4月ごろから定常観測の予定となっている。
「あかつき」は2010年5月21日に打上げられた日本初の金星探査機。金星の周回軌道へ投入される予定だったが失敗。7日に周回軌道への投入に再挑戦していた。
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