日系英国人作家カズオ・イシグロさん原作の「わたしを離さないで」がテレビドラマ化。TBSにて2016年1月より毎週金曜日22時から放送されます。
「わたしを離さないで」(原題:「Never Let Me Go」)はイギリスで100万部を越えるなど、英語圏でベストセラーとなった作品。2010年には米英合作で映画化されましたが、ドラマ化されるのは世界初です。原作ではイギリスを舞台に描かれていますが、今回のドラマでは舞台が日本に。
世間から隔離された施設・陽光学苑で「良質な」教育を与えられ育てられてきた保科恭子、土井友彦、酒井美和の3人。子どもらしい生活、子どもらしい教育を受けて「普通の子ども」であったはずの彼らはある日、校長から「あなたたちは生まれながらにして『使命』を持っているのです」と告げられ――。自分たちが「特別な子供」だったこと、「本当の運命」を知った3人は“生きる意味”を模索し始めます。大人になった彼らは運命に抗うのか、運命に従うのか……。
人望も厚く非常に優しく素直だったが、大人になった今、疲れとあきらめに満ちているこのドラマの主人公・保科恭子役を綾瀬はるかさんが演じるほか、恭子と共に不器用に希望を追い求める土井友彦役を三浦春馬さん、恭子と友彦と一緒に陽光学苑で過ごし彼らを翻弄する酒井美和役を水川あさみさんが務めます。
また、脚本を手掛けるのは「天皇の料理番」「JIN ―仁―」「ごちそうさん」などの作品を生み出してきた森下佳子さん。原作者のカズオ・イシグロさんも「原作の新しい部分を発見して、光を当ててくれると自信を持って言えます。」と森下さん脚本にコメントを寄せていました。
このドラマを通して現代の日本を生きる若者たちに「どんな状況でも命は輝くことが出来る」と伝えたい、という制作陣の願いがドラマでどのように反映されていくのか注目です。
(高城歩)
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