ソーシャルメディアで人気のオーストラリアのモデル、エセナ・オニール(Essena O'Neil)さんが、ソーシャルメディアをやめると宣言したことが話題になっています。
Instagramで50万人以上、YouTubeで20万人のフォロワーを獲得し、スポンサーもついていた19歳のオニールさん。しかしソーシャルメディアは本当の人生ではないと、やめる理由をYouTubeの動画で語っています。水着やドレスをまとったゴージャスな写真を多数Instagramに投稿して称賛されていましたが、それらは何時間もかけて撮影し、編集したもの。閲覧数や「いいね」のためにやっていたとして、「みじめだった」と話しています。
「私は重要、私は美しい、私はクール」――それを証明するため、完璧な自分を作り出すことに時間を費やしていたオニールさん。しかし「それが人生?」と疑問を投げかけます。ネットのセレブに憧れた12歳の自分も、セレブになって全てを手に入れた今の自分もみじめだ、そう語ります。
大半の時間をスクリーンで過ごしていたために、現実世界で誰かと過ごしたり、ハグしたり、話をしたり、自然と触れ合ったり、そんな「リアル」な人生を送ってこなかったと涙ながらに話しています。
ソーシャルメディアにアクセスしなくても人とつながれる、Instagramでいい人生を送っていると証明する必要はない、自分の体が美しいと証明しなくてもいい、自分が美しいことを知るためにモデルになる必要はないと、強く訴えます。
オニールさんは11月はじめにこの動画を投稿する前に、Instagramの写真を多数削除したり、写真のキャプションを本音――「セクシーに見せるために何枚も写真を撮った」など――に書き換えたりしていました。さらにその後、アカウントを非公開に。現在はLets Be Game ChangersというWebサイトを公開し、過剰なダイエットを告白する動画や、ソーシャルメディア中毒を断ち切るためのガイドなどを掲載しています。
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