手軽に作れて食べられるカップヌードル。そんなカップヌードルの麺を食べ終えた後のスープに卵を落としてレンジでチンをすると、おいしい茶碗蒸しができるという情報がネットでたびたび話題になっている。
茶碗蒸しというとだしを取ったり蒸したりと少々手間のかかる料理というイメージだが、そんなに簡単にできるとは。さっそく試してみた。カップヌードルは醤油味やシーフード味、また期間限定で販売される味もある。茶碗蒸しにした際、どの味が一番おいしいのかも比べてみることに。今回使うのは、醤油味、シーフード味、カレー味、そしてあまりの人気に一時は発売中止にもなったトムヤムクン味。
作り方は共通。カップヌードルの麺を食べ終えたら、耐熱容器にスープを移して卵1個を割り入れてとき、ラップをして電子レンジで3分半チン。いざ実食へ。
まずはオーソドックスな醤油味から。
できあがった茶碗蒸しは表面がボコボコしている。見た目はちょっと微妙だが……では、いただきます。スプーンですくって口の中へ入れると、卵の優しい味が広がっていく。なるほど、確かに茶碗蒸しだ!
続いて、カレー味。
おいしい! カレー風味のするちょっと変わった茶碗蒸しという感じ。細かくて麺に絡まずに食べ切れなかったタマネギやジャガイモが卵にふんわりと包まれ、シャキシャキとした歯ごたえがあっておいしい! カレー味ということもあり、子どもが好きそうな味だ。
変わり種でトムヤムクン味。
実は筆者、辛いものが苦手。トムヤムクンも普段は絶対に食べないが、ここは実験のためにと、汗と鼻水を流し、時おり辛さに咳き込みながら、何とか麺を食べ、卵をインして電子レンジへ。
ポンポンと音がするので、レンジの中をのぞいてみると、こりゃいかん! ラップがパンパンに膨れ上がり、今にも爆発しそうである。温め時間はまだ残り20秒くらい残っていたが、ストップボタンを押して取り出してみた。若干水っぽいが、茶碗蒸しの姿はしている。ほかの味ではここまで爆発直前まではいかなかった。トムヤムクンの香辛料が化学反応を起こしたのかは定かではないが、トムヤムクン味をレンジで温める際にはご注意を。
香辛料の香るエスニック風茶碗蒸しとでも言おうか。卵がトムヤムクンの辛さをカバーして、まろやかでおいしい! これなら辛いものが苦手な筆者でも食べられる。
ラストはシーフード味。
こ、これは今回試した味の中ではダントツのおいしさである。シーフードのあっさり味と卵の濃厚さが絶妙なバランスでマッチ。海鮮茶碗蒸しと言えそうだ。
一度で二度おいしいカップラーメン茶碗蒸しだが、茶碗蒸しの表面がボコボコになってしまった原因について調べてみると、卵汁をこすことで防げることが分かった。しかし、カップヌードルの醍醐味は短い調理でおいしいラーメンが食べられることだ。スピードがウリのカップヌードルで、茶碗蒸しを作るために卵汁をこすなんてしゃらくせぇ! そう思う方は、麺を食べ終わった後、その勢いのまま手早く茶碗蒸しを作って味わっていただきたい。
(姫野ケイ)
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