サイバー犯罪者が不正なソフトで他人のPCを乗っ取り、3年以上にわたってWebカメラから私生活をのぞいていた――英国でこのような事件が起きました。
英国家犯罪対策庁(NCA)によると、Stefan Rigo被告は2014年11月に、PCを乗っ取って情報を盗むソフトを使っている犯罪者を対象とした国際的な捜査で逮捕されました。使っていたのは「Blackshades」という不正ソフトで、元恋人の銀行情報を使って購入したとのこと。このソフトは標的のPCを乗っ取り、Webカメラをオンにしたりオフにしたり、個人情報にアクセスしたり、サービス拒否(DoS)攻撃に利用したりすることが可能です。
捜査により、被告のPCからはSkype経由で、またはPCの前で行われた性行為の画像が発見されました。被告は、BlackshadesでWebカメラを操作して他人を開始し、パスワードや電子メールの内容を入手したことを認めています。PCから他人をのぞくことにはまり、3年以上の間、1日に5〜12時間のぞいていたそう。またコンピュータ不正使用禁止法に違反したことも認めました。
Rigo被告は9月の裁判で、40週間の執行猶予のほか、性犯罪者として7年間登録されることや、200時間の無償労働などを言い渡されました。
NCAはこのようなソフトに乗っ取られるリスクを抑えるため、知らないリンクや出どころが分からないファイル、不審なファイルをクリックしないようにと呼びかけています。
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