過疎化が進む集落で働く、ある「タクシードライバー」を描いた動画が海外で話題になっています。
舞台となるのは2020年の近未来。バスや電車が廃止され、多くの町で移動手段がなくなって過疎化が進む中、そうした人々の暮らしを支えているタクシードライバーの視点で物語が進みます。町を走りながら生き生きと暮らす人々を見てタクシードライバーは「この町が好きだ」と感じており、町の人々もタクシーに向かって笑顔で手を振っています。
この日タクシーが向かったのは1組の老人宅。手をつないでタクシーに乗り込み、移動中は笑顔で会話をする老夫婦。ところがタクシーは走っているのに運転席には誰も座っていません。……実はこのタクシー、無人の自動運転で走る「ロボットタクシー」なのでした。
この動画は、2020年の東京五輪で自動運転タクシーサービスの実現を目指しているロボットタクシー社のコンセプトムービー。日本では公共交通機関が利用できない地域に730万人が住んでいるといったデータに対し、無人タクシーがそうした社会問題を解決できるという方向性を示しています。動画は海外メディアでも多数取り上げられ、本当に必要としている人のためにテクノロジーを使う、というコンセプトが高く評価されています。
(たろちん)
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