佐賀県が、同県佐賀市のちょっぴり残念な世界文化遺産「三重津海軍所跡(みえつかいぐんしょあと)」のPR動画を公開しました。なんと地面の下に埋まっており、観光に行っても直接見ることができないんです……。
「三重津海軍所跡」は1858年、佐賀藩が御船手稽古所(おふなてけいこしょ)を設立したことに始まる施設。船の操縦や射撃訓練を行っていたほか、船の建造、修理を行う機能もあり、1865年には日本初の本格的な蒸気船「凌風丸(りょうふうまる)」がここで完成しました。今年2015年7月5日には、長崎県の端島(通称:軍艦島)などと一緒に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録されています。
しかし、現在、同遺産は地面の下に埋もれています。そのため、PVのひとつ「観光客のいかり」編は観光客が「どこ?」「見れないじゃないですか!」「うおおおおおお!」と怒りを露わにするという自虐的な内容になっています。一応、「みえつを見る方法」編で直接見る方法が紹介されているものの、「透視能力を身につける」「明治時代にタイムスリップする」「地底人になる」と実現不可能なものばかり……。
直接見られないのは残念ですが、佐野常民記念館(佐賀県佐賀市)には「三重津海軍所跡インフォメーションコーナー」が設置されており、映像や復元模型での紹介を行っているほか、Oculus Riftで幕末の同遺産を疑似体験することもできます。
(マッハ・キショ松)
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