さけるチーズが好きだ。昔から家でおやつ代わりに食べるのはもちろん、筆者の通っていた小学校では、給食でも出ることがあった。思い出の給食を聞かれたら、一番に思い出すのはさけるチーズである。給食メニューの中でもずば抜けておつまみ&おやつ臭が漂うさけるチーズを楽しみにしていたのだ。
実はそのさけるチーズ、なんと自宅で再現できるらしい。それも市販されているものより、おいしいとのウワサ。そうときたら、作ってみなければ。いざっ!!
用意するものはこちら。
以上。材料の少なさに驚く。だが、あの絶妙なモチっと感がモッツァレラチーズで作れるのは納得だ。さっそく、買ってきたモッツァレラチーズを開けて余分な水を出してしまおう。
まず、モッツァレラチーズ200グラムを細かく切る。このまま食べたいけど我慢。
そして、80度のお湯を流し込む。
その後モッツァレラチーズをコネコネ。このとき、ゴム手袋を絶対忘れずに! 80度は結構熱い! こねてると、お湯が白く濁ってくる。
3分ほどこねたら、今度は折りたたむように練っていく。なんとなく、縦に裂けるイメージで。円柱型になるようにできるだけ細長くしていく。
チーズを細長くできたら、冷水に浸す。バットが好ましいが、なければ平たい大きなお皿でも代用可。
チーズがある程度冷めたら、ハサミでちょうどいい長さに切る。チョキチョキ。
切ったチーズの形を整える。さけるチーズっぽく細長い感じにしたら、あらかじめ用意しておいた塩水の中へ。塩水につけたら10分放置。
10分経ったら、さあ、裂いてみよう。おお、裂ける! きれいに縦に裂ける! 味見すると……モッツァレラチーズにちょっと塩味を足したような味。ワインが欲しくなる。
市販されているさけるチーズと比べてみる。さけるチーズのほうがやや固め。ただ、裂ける感じは、手作りとほぼ遜色ないように思う。味は、市販のほうがやや塩味が強く、完成している感じがする。
お刺身風に並べてみた。美味しそう!
写真を見てお分かりの通り、手作りさけるチーズは簡単で思った以上に上手に仕上がり、何よりおいしい。コスパ面でも優秀。モッツァレラチーズ200グラムで6本くらいできるのでお得感がある。モッツァレラチーズを普通にカットして、カプレーゼを作るのもいいけど、さけるチーズにして生ハムを巻いて食べてもおいしそうだ。この秋は、手作りさけるチーズを片手に、ワインを飲みながら読書して過ごすのはいかが?
(中村未来/清談社)
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