カナダ・エドモントン市で展開するETS(Edmonton Transit System:公共交通機関)のバスCMの劇的なハイテンションっぷりがクセになりそうです。
バスが到着するやいなやバス停で待っていた人々は大盛り上がり。ドアが開くと同時に勢いよく乗り込んでいく老若男女。シートにうっとりしたり、座り心地に満足したり、座席を選んで、窓を開けただけで満面の笑みが広がります。乗客のテンションとは一線を隔する、落ち着いたダンディボイスのナレーションがまるで大作映画を見ているかのような気分に。
そして、そこにハリウッド映画さながら「真の主役のお出ましだぜ」とでも言いたげな雰囲気をまとった運転手が登場。最初からバスに乗ってるんじゃないんかい! というツッコミはさておき、「イエス、アイム、クール」とドヤ顔を披露してくれる運転手さんがなかなかツボです。とにかく「クール」をごり押ししてきます。
最後にリアルタイム運行情報がスマートフォンで確認できるという補足付き。スマホ画面が発光し、謎の風をまとう女性の表情もオーバー。「なぜそこまで」というコテコテの演出があふれ出しており、CMは最初から最後まで謎テンションでした。
このCMはカナダ国外でも話題となり、なぜか運賃が議論になったりする一方で「なんかよくわからんけど元気が出た」というコメントも。なお、エドモントン市は公共交通機関、特にバスをアピールするために車内でサプライズコンサートを催したりしている様子。これからも斜め上の発想で走り続けていただきたい。
(高城歩)
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