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 近年、日本でもちょっとしたブームのようになっている「虫食」ですが、他のアジア地域などでは、昔からそして今でも、日常的に虫が食べられています。この古くて新しい食材「虫」を、カンボジアのシェムリアップという街で食べてみました。そのレポートをお送りします。

 けれども、カンボジアの道端の露店などで売られている虫は、日本人にとってはちょっと抵抗があるもの。特に露店では、虫に限らず食中毒になる旅行者もいます。そのため、今回は衛生的な虫食レストランに行くことに。

 そのレストランとは、フランス人オーナーが経営している虫食専門店「バグズ・カフェ」。

虫料理に挑戦

バグズカフェ

 こちらのお店で使われているのは、オーナー自ら厳選したお墨付きの虫たち。レシピもオーナーが考案したもので、有名ホテル出身のシェフによって調理されます。安全においしく虫をいただくことができるというわけなのです。まさに虫食初心者にうってつけのお店。

 選んだのは、一度に多くの種類の虫が楽しめる「Mixed insects」。味付けは「HOT」(辛い)で注文しました。値段は6.5ドル(約800円)。現地の物価からすると少し高めです。

 運ばれてきた料理は、野菜と一緒にたくさんの虫たちが炒められています。

 まず目に飛び込んでくるのは、真っ白なライスの上に添えられているコオロギの揚げ物。そして、右側にはタガメにタランチュラという大物が。その背後には、サソリと無数のカイコのサナギとコオロギたちがわんさかと盛りつけられています。

 味の方は、なんと説明すればいいのでしょうか。例えば牛肉を食べたことのない人に牛肉の味を説明するのは難しいと思うのですが、これまでに食べたことのない、「虫の味」とかしか言いようがないもの。中にはほとんど無味のものもあります。けれども、チリソースであえてあるので、私たちの知っている既存の料理の延長線上で食べることができます。でもライスとはちょっと合いませんでした。

 食感はどれも基本的にスナック感覚に近く、コオロギなどはサクサクいけます。これはビールに合いそう。あと、意外とおいしかったのがサソリ。クセがなくポリポリいけて、何だか元気が出るような気もしました。あまりイケてなかったのはタガメ。まずくはないですが、皮が厚くてなかなかかみ切れず、食べにくかったです。

虫が未来の食料難を救う!?

 虫食はこれからの食料資源として有力株と言われています。30〜40年後には主食となる可能性があるほど。実は栄養価がとても高く、タンパク質や良質の脂肪を多く含み、カルシウム、鉄分、亜鉛の量が豊富だと国際連合食糧農業機関(FAO)の報告書にもあります。

 同機関は2013年5月に、「近い未来の食糧危機を虫食が救う」と発表しています(関連記事)。その理由は、「虫はどこにでも生息し、すぐに増殖するため環境への負荷も少ない」ため。

 もともとアジア地域で多くみられた食虫文化。昆虫は貴重なタンパク源として重宝されてきた長い歴史を持ちます。日本でもイナゴの佃煮やハチノコの甘露煮など、伝統的に親しまれてきた料理もありますね。

 意外と身近にもあるこの未来の主食「虫」。現代日本に住む私たちにとっては、「食」の次のパラダイムにあるのは確かなのでしょうが、キャズム越えを果たして一般化するためにはもう少し時間がかかりそうです。

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