「Yahoo!ニュース」は、いわゆるステマ記事について「積極的に排除し、撲滅したい」との考えを、スタッフブログにて表明しました。
Yahoo!ニュースには、約200社・約300のニュース媒体が公開している記事の大部分が配信(ほぼ同内容が掲載)されています。各媒体は、記事広告をYahoo!ニュースに配信およびYahoo!ニュースから自社媒体に誘導することを禁止されています。今回の声明は、広告表記をせずに記事配信をしている違反行為に関する注意喚起ということになります。
また、同日に「マイナビニュース」「マイナビウーマン」「モデルプレス」の記事配信終了も発表。広報部によると「声明とは無関係」とのことですが、ネット上では憶測が飛び交っています。
以前から、「PR」表記のないノンクレジットのタイアップ記事、いわゆるステマ記事はたびたび問題となってきました。今回の声明では、Yahoo!ニュースは次のように批判しています。
「読者を裏切るステルスマーケティング(いわゆる「ステマ」)の一種であり、優良誤認として景品表示法違反に問われる可能性もある悪質な行為です」
また、Yahoo!広報部にると、Yahoo!ニュースでは、配信された記事をすべて目視でチェックし、ステマ記事の疑いがある記事については媒体に確認、注意喚起など対策を講じてきたそうです。その結果、過去には契約解除に至ったケースもあったとか。
今後については、「契約違反が明らかになった場合は、契約解除はもちろんのこと、Yahoo!ニュースが信頼を損なうことによって被った損害や信頼回復のために要した費用の請求、その他法的措置を含む厳正な対処を行います」としたうえで、さらに媒体社だけでなく、ステマ記事に関与した広告事業者についても対処していくそうです。
(林健太)
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