ロシア内務省は7日、Webサイトにおいて「安全なセルフィー(自撮り)」を呼びかけるパンフレットを公開しました。
セルフィーとは、スマートフォンなどを使用した「自撮り」写真のこと。今年に入ってから、ロシア国内では危険な場所やポーズでの「自撮り」の最中、悲惨な事故に遭う人が増えており、このため内務省が注意を呼びかけることになりました。すでに数十人が死亡、約100人が負傷しているとのことです。
パンフレットには、「武器を持ってセルフィーすると死に至ります」などといった、これまでに起きた事故を反映させた注意文が掲載されています。これ以外にも、線路や建物の屋上、船上、列車の上、危険な動物の近く、運転中、道路上など、さまざまなシチュエーションについて、過激なセルフィー撮影を行わないよう注意を呼びかけています。
SNSに写真をアップすると、「いいね!」などの反応をもらうことができます。そのため、より多くの「いいね!」を求めるあまり、危険な行為に走ってしまう人も少なくないようです。しかし、セルフィーを撮影することに集中しすぎると、周囲に対して注意散漫になり、悲惨な事故につながってしまうこともあります。
パンフレット中央には以下のように書かれています。
「あなたの命は100万いいね!をもらうより大切です!」……まさにその通りです。
(幸和あいき)
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