東京国立博物館にて5月12日から、国宝の太刀・三日月宗近が期間限定で公開されています。三日月宗近は、刀擬人化ゲーム「刀剣乱舞」に登場し「おじいちゃん」の愛称で愛されているキャラクターで、以前から展示を熱望する声があがっていました(関連記事)。
しかし、いざ公開されるとなにやら様子がおかしいことに。ある程度の混雑は予想されていましたが、「フラッシュをたいて撮影している人がいる」「ガラスを触る人がいる」など、ルールに反する行為が見受けられたと話題に。「今後撮影禁止になるかも」と危惧する声もありましたが、一方では「大げさに言いすぎ」など、特に混乱もなく皆が粛々と並んでいたとする投稿も見られました。どういうことなの?
東京国立博物館の広報担当に確認したところ、開館前から短いながらも列ができており、現在も見るために数人の方が並んでいるとのこと。三日月宗近の前までは多少時間がかかり、十分時間をかけて見ることはできないこともあるようですが、警備員が声をかけていることもあり目立った問題は起きていないそうです。撮影禁止になる可能性についても聞いてみましたが、特に撮影禁止などの措置を取ることは考えていないそうです。同博物館の展示品は基本的に写真撮影可能ですが、館外から借りているものなど一部撮影禁止になっているものがあり、そちらを撮影された方に警備員が声をかけたのではないかとのことでした。
公開が決定するニュースが流れると反響が大きく、問い合わせも多かったと同博物館。一時はWebサイトにアクセスしづらい状況もありました。ちなみに、2012年9月15日〜30日までの期間に展示されてから未公開だった三日月宗近が公開されたのはゲームの影響ではなく、あくまでも企画にそったものだとか。とはいえ、このタイミングは僥倖。気持ちよく名物を眺めたいものです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.