「千葉県では小中学校の出席番号が名前の五十音順ではなく誕生日順である」といううわさがTwitterに投稿されたところ、驚きと共感をもって約1万1000回リツイートされるなど注目を集めました。え、出席番号に誕生日順っていうパターンが存在したの!?
この「千葉県の小中学校の出席番号は誕生日順」というのはネット上で定期的に話題になっているローカルネタのようです。全国には出席順は五十音順のところが多いため、そんな独自ルールが千葉にはあったのかとTwitterには関心の声が寄せられています。
しかし同じ千葉県民でも同説に対し「千葉県はほとんどの学校でやってる」と認める人がいる一方、「さすがに都市伝説でしょ、うちは五十音順だったし」と否定する人も。また県外からも、「青森県ですけど小学校は誕生日順でした」「熊本は低学年が誕生日」と全国各地から誕生日順だったという意見もネット上で散見されます。
同説は果たして本当なのか。小中学校の出席番号の決め方について、まずは県でもっとも人口の多い千葉市(約97万人、約42万世帯)の教育委員会に問い合わせてみました。同市では決め方は各学校に任せているとのこと。ただし、委員会に上がっている名簿だけを確認すると“名前順”を採用している学校が多いそうです。「千葉県の出席名簿は誕生日順であるという説自体、初耳でした」とのコメントも。あれ、話が違ってきたぞ。
人口が2番目に多い船橋市(約62万人、約28万世帯)に尋ねたところ、こちらも出席番号は各校で決定。しかし千葉市と違いほとんどの学校が“誕生日順”を採用しているそうです。理由は「歯の検査や健康診断など、保健関係の検診の都合上だと思います」との見解でした。約16キロ離れるだけでこうも反応が違うだなんて。
とりあえず同じ千葉県内でも各校によって出席番号の決め方は異なる様子。千葉市に名前順が多かったところからも、「小中学校の出席番号が誕生日順」は千葉共通のあるあるネタとはいいにくそうです。ただ船橋市がほとんど誕生日順だったように、地域によって傾向があるのかもしれません。
またネットの情報からも、誕生日順の学校は各地方に点在しているもよう。名前順が一般的であるなか、どうして一部に誕生日順が存在するのか、なぜ千葉県ではローカルネタにまでされたのか。全国的な統計が気になるところです。
初掲載時、千葉市と船橋市の人口を誤って記載していました。おわびして訂正いたします。
(黒木貴啓)
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