江崎グリコのお菓子「ビスコ」に描かれている、笑顔でビスコをほおぼる男の子、通称「ビスコ坊や」。この子が女性もしくは男の娘だったことを匂わす写真付きツイートが、2日で約1万5000リツイートされるなど話題になっています。
ツイートは「これ女の子だったのか…21年間男の子だと思ってた」と、新キャンペーンデザインのビスコの外箱の写真を投稿したもの。ビスコは母の日にあわせて3Dフィギュアのプレゼント企画を展開中で、外箱にはその一例として子どもの3Dフィギュアが1体プリントされています。子どもは短めの黒髪でビスコ坊やにそっくり。ですが服装は赤いワンピースと女の子らしく、ビスコ坊やが女性だったと認めかねない写真です。
ネットでは「このツイート見るまで男の子だと思ってました」「ビスコ坊やじゃなかったの?ビス子だったの?」と驚く反応が相次ぎます。一方で「男の娘かもしれませんよ」など、女装する男性「男の娘」だったのではないかと推測する人も。男の娘なら男の娘で編集部は受け入れますが、どれがビスコ坊やの本当の姿なんだ……?
江崎グリコに確認したところ、昔からパッケージに書かれている人物(ビスコ坊や)の性別はやはり男性でした。3Dフィギュアのモデルはビスコ坊やではなく、単なるショートカットの女の子で、特に相手を想定した訳でもないそうです。今回のプレゼントキャンペーンでは女の子も応募できるのを分かりやすく伝えるため、スカートの女の子を起用したとのこと。
というわけでビスコ坊やは女の子でも男の娘でもなく、“坊や”の名の通り男の子でした。なお、ビスコ坊やは発売当初の1933年からパッケージに描かれており、現在のデザインで5代目(2005年〜)(関連記事)。ビスコをほおぼるほっぺの膨らみでおいしさを、子どものえくぼと瞳で親しみを80年以上伝えてきました。「女の子かもしれない」とネットでここまで注目を浴びたのも、彼の高い認知度ならではといえるでしょう。
(黒木貴啓)
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