「ニコニコ超会議」に合わせて走ってきた「ニコニコ超会議号」。これまでは大阪発→上野行きの夜行寝台列車で運行されてきた。第1回は手探りで始まり、第2回にしてその形式美が完成され、第3回では円熟期を迎えた超会議号だが、今年は寝台列車ではなく、お座敷列車「華」による昼間の運行。それを聞いた瞬間「ぇー」と思った私だったが、どうも1回目に実施したミステリートレイン形式で、どこを走るのかはお楽しみ的な感じと聞いて、ちょっとだけ期待をしながら品川駅と向かった。
品川駅への入線は午前7時52分。10番線を横浜方向から東京側に入線してきた。ではいつもの入線シーンをどうぞ。
昼間である、ブルートレインでないという理由からか、この入線シーンを撮っていたのは私のほか数人。去年の混雑から考えたら、屁みたいなもんである。ホーム中央は乗車する人たちの待ち合わせ場所だったから、もしかしたらそっちで撮っていたかもしれない。
ここでお座敷列車「華」についてちょっとウンチクを。これは485系という特急に使っている列車を改造し、社内を畳敷き&掘りごたつ風にしたのがいわゆる“お座敷列車”である。JR東日本ではこうした列車を「ジョイフルトレイン」と呼んでおり、華のほかにも「リゾートエクスプレスゆう」「宴」「ニューなのはな」「ふるさと」の計5編成を所有している。
さて華である。通常は――
の6両編成なのだが、2号車のモロ484-7が改装中とかで連結されていなかった。
列車は定刻通り午前8時8分に発車した。
東京近辺にいる方なら知っていると思うのだが、この3月に「上野東京ライン」という路線が開通した。これは上野止まりだった東北線や上越線、常磐線を東京駅に乗り入れさせるというもの。以前は線路が繋がっていたのだが、東北新幹線の工事ため、その線路が削られてしまった。しかし各線から乗り換える人の多い山手線、京浜東北線の混雑緩和のため、あらためて上野と東京を結ぶ線路を作ることになった。2008年5月から工事が始まり、2015年3月の開業となったわけだ。今回の超会議号も、進路は一路北へ。上野東京ラインを通って行くこととなる。
しかしここで、タダでも起きない超会議号である。普通のことはしないのだ。取った選択が、東京駅の通過である。そして列車は一路、北を目指していく。
さて。今回の超会議号だが、あまりにもマニアックすぎる路線選択のため、どのように説明したらよいのか非常に困っている。「こんなとこもこんなとこも、あんなとこも通ったんだよ!」と書いたとしても、テツ以外には分かるまい。ええいでもいいのだ。この写真を見て萌える人に届け。
上野駅を過ぎて東北貨物線へ。
以上そんな感じである。
そういえばこの話も付け加えなければなるまい。「5号車」の存在である。5号車と言えば、1年目はアイウエオ順で割り振られたはずの車内が、なぜか5号車だけカオスな状態になったことを発端として、2年目、3年目とそのカオス度を増してきた。今年ももちろん、5号車は健在でしたよ! 最後にカオスな雰囲気をお届けして、今回のリポートを終了する。ちなみに走っているのは華のNゲージである。
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