「第8回ニコニコ学会βシンポジウム」の企画「研究してみたマッドネス」に応募された研究の中に、お弁当づくりの救世主になりうる発表が応募されていました。ふりかけでご飯に絵を描くプリンター「LunchBot」です。
「キャラ弁を作るためには洗練された技術がいるとの声を聞いてきました」と発表者の淺野義弘さん。たしかに不器用な人にとってキャラ弁作りは難関。「LunchBot」を使えば専用のソフトウェアで図版を制作しマシンに送信することによって、ふりかけが図版通りにご飯を彩っていきます。これはすごい!
まず、専用のソフトウェアでご飯の上に描きたい模様を作成していきます。データはあらかじめ用意した画像から作ることが可能です。調整後、色ごとにG-Code(3Dプリンターへの直接の命令文)を生成します。
3Dプリンタを改造して制作した本体にふりかけが入ったシリンジを取り付け、ご飯を設置。LunchBotとPCをつないでG-Codeを送信すれば、プリンタが自動的に模様を描いてくれますよ。
現段階では単色でしか描くことができず、色を変えるためにはその都度シリンジを取り換えなければいけませんが、多色刷りやラテアートなどに対応した別ユニットの制作も進めているそうです。「失敗するたび白米を食べ続けなければいけないので大変ですが、頑張ります」とのこと。頑張ってください……! デジタルツールの「食」への活用、今後も注目していきたい分野ですね。
(高城歩)
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