2015年秋ごろからJR山手線で営業運転される新型通勤電車「E235系」。当初の計画通り3月に量産先行車が完成し、28日から山手線における試運転が開始されています。Twitterには走行する姿を撮影した写真が次々と投稿され、次世代を思わせる外観にさまざまな感想が飛び交っています。
「E235系」はフルカラーになったという先頭の行先表示器に「試運転 TEST RUN」の文字を光らせながら、JR大崎〜池袋駅間を走行。先頭車両の前面は現行の「E231系500代」に比べてより四角い形に、窓も大きくなっており、「タブレット端末みたいな電車だな〜」「電子レンジっぽい」など、電子機器を思わせるとの意見が複数あがっています。
また現行型では車両の側面に緑色の線が横へ2本走っていたのに対し、新型は乗降ドアとその上下部分を含めて緑色が縦に塗られています。遠くからでも緑色を探すだけでドアの位置が分かるデザインなので、「ホームドアの設置で横縞の色が分かりづらくなったので縦縞というのはなるほどなあ」「新型はドアの位置がよく分かる」と、利便性の向上を指摘するコメントも見られました。
試運転なのでまだ中には入れませんが、窓から車両内を撮影した人もちらほら。つり革が緑一色になっていたり、全車両に設けられる車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースがあったりと、新たな装いが確認できます。新型では車内の開放感を高めるため中吊り広告をなくし、広告のすべてを1両に最大36基設けるデジタルサイネージでまかなう予定です。座席の一人あたりの腰掛け幅も45センチから46センチへと拡大。乗り心地が改善したどうか、乗車して実感できるその日が楽しみです。
(黒木貴啓)
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