12個入ったもちアメをつま楊枝で刺して食べる、共親製菓の30円駄菓子「さくらんぼ餅」や「青りんご餅」。子どものころ駄菓子屋やコンビニで買ったことがある人も多いでしょうが、このもちアメが“スマホ化”しているという写真がTwitterの一部で話題になっていました。
写真に写っているのは、透明のパッケージにスマホのホーム画面らしきイラストが描かれたもちアメ。袋の形や薄さがもともと似ていたのもあって、あのおなじみの駄菓子がスマホのように見えてしまいます。
特におもしろいのが、もちアメの形・配列をアプリのアイコンになぞらえているところ。共親製菓のもちアメは、正方形の粒が横3個×縦4個に並んでいるのが定番。この袋ではその一粒一粒に重なるよう、「カメラ」「電話」などアイコンっぽい絵が12個プリントされています。そういえばもちアメってスマホのホーム画面に似ていたと気付かされる、素敵なデザインです。
スマホ化したあめモチは、同社が2013年秋に発売した「たべプリ餅」という商品。価格はほかのあめモチと同じく30円で、中にピーチ・マンゴー・青りんごの3種類が入ったミックス味となります。
どうしてこのようなパッケージにしたのか担当者に話をうかがったところ、iPhone 5Sが出たころ社内で「あめモチの形ってiPhoneのアプリの形に似ている」という話になり、「スマートフォンに例えたデザインを作ってみたらいいんじゃないだろうか」ということで発売に至ったとのこと。スマホらしいデザインは問屋さんからも子どもたちからも「おもしろい」と好評なのだそうです。
共親製菓はほかにも人気の駄菓子「こんにゃくゼリー」を生産していますが、こちらも4月から新パッケージを発売する予定。パッケージは今の子どもたちが好むようにと、LINEやInstagramを活用する女子中学生と一緒にデザインしました。どの世代にもなじみ深い駄菓子があるのは喜ばしいこと。時代に合わせて外袋といったソフト面を工夫していくことで、もちアメもこんにゃくゼリーも長く愛され続けて欲しいです。
(黒木貴啓)
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