東京・目白の「切手の博物館」にて、「海の珍生物(へんないきもの)」展が開催されている。海の珍生物・ウミウシの切手だけでもなんと60点以上、全部で800点あまりのへんないきものを描いた切手が集合しているそう! たまらず、行ってきました!
海で生きる珍生物の切手ばかりを集めた「海の珍生物(へんないきもの)」展。1960年代以降に発行された切手の約80%、35万種ほどにのぼる膨大なコレクションの中から、海で生きるさまざまな珍生物の切手だけを約800点もセレクト。1月7日より展示を行っている。
館長を除けば男性スタッフは学芸員の田辺龍太さん1人という同館。そのほか多数の女性スタッフがワイワイキャイキャイと、なまこやクラゲ、ウミウシなどの珍生物の切手を集め、手作りの展示を作り上げたのだそうだ。
「初めは気持ち悪かったけど、探してるうちに快感に変わっていったよね」(田辺さん)
「ハイ。ウミウシは結構カラフルで、切手はすごくカワイイんです。でも貝はエグイです」(女性スタッフ)
さて、そのウミウシと貝の切手を見てみよう。
一方、貝のほうは……。
これは館内一、色鮮やか大賞(筆者主観)。
こちらはもはや映画ポスターのよう。欧米では切手を家に飾る人も多いそうだ。
それぞれの国特有のデザインにも注目したい。全展示品の中でも群を抜くカッコよさを見せつけていたのが、ソマリアの切手だ。
クラゲだけでもこんなにある。
ちなみに、展示ケースのボタンを押すとパッと光る仕掛けのクラゲもいた。サイケだ。
「1959年、アメリカ統治下の沖縄でできたこの切手が、世界初のクラゲを大きく扱った切手なんです」(田辺さん)というクラゲ切手の道を切り開いた1枚がこちら。
なまこコーナーも、忘れてはいけない。なまこの切手だけで、なんと16点! 「たぶん、本当はもっとあると思います!」(田辺さん)
ショップは展示に関連する切手のほか、「売り切れちゃったけど、フィンランドのゲイの切手もあった」(田辺さん)という幅広い品ぞろえ。切手に目覚めてしまった人のために、コレクション用のグッズも取りそろえているので、安心して珍生物切手の世界に身をゆだねてほしい。
(増山かおり)
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