Googleは1月15日(日本時間)、パーツを組み合わせて自分だけのスマートフォンを作れる「Project Ara」のコンセプト動画を公開しました。2015年中にテスト販売を開始するとしています。
Project Araとは、「ディスプレイ」「カメラ」「メモリ」といったスマートフォンの各パーツを脱着可能な「モジュール」として、「エンドスケルトン(骨格)」と呼ばれるフレームに組み合わせることで、オリジナル端末を作れるようにするプロジェクト。
もともとは米携帯電話大手のモトローラ・モビリティが進めていたものですが、2012年に同社をGoogleが買収。2014年にレノボに売却するも、先端技術開発部門(ATAP)については手放さず、米国防高等研究計画局(DARPA)で初の女性局長を務めた、レジーナ・デューガンさん(参考:TED講演)をリーダーに迎え入れるなど、組織を強化して引き継いでいました。
ちなみに、昨春の時点ではエントリーモデルを2015年1月に発売するとしていたので、それよりはやや遅れています。
同プロジェクトにより、スマホ機能の“選択権”がユーザーに付与されると、これまでの市場構造が大きく変化する可能性があります。各自のタイミングで新機能を追加でき、それらモジュールは個人や小規模チームが提供するかもしれません。
Googleは以前より、モジュールの開発者向けキット(MDK)を無料配布しており、販売用のプラットフォームについても準備を進めています。
参入企業(個人)が増えれば、バリエーションの拡充はもちろん、競争原理により価格が下がり、これまで手が届かなかった人もスマホを購入できます。それは世界中でインターネットユーザー/利用エリアが拡大することを意味し、Googleの利益(広告収入)に繋がるからです。
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