マーカーを使わない拡張現実(AR)技術「PTAM」とバーチャルリアリティ用ヘッドセット「Oculus Rift」を融合させ、「妖怪ウォッチ」のジバニャンを自分の部屋に召喚することに成功した動画が投稿されています。
「そこのチミ、おれっちがみえるニャン?」……み、見えるぞ! ジバニャンが自分の部屋で「ようかい体操第一」を軽快に踊っている様子が夢にあふれています。妖怪でるけん! ホントにでるけん!
投稿者のケミカルデータさんは以前、「どこでもいっしょ」をリアルに再現したのですが(関連記事)、その際に「Oculus Riftにカメラを2台つけてPTAM(マーカーレスAR技術)と組み合わせれば、ヘッドトラッキング(頭の動きに合わせて表示する映像を変える)しなくても面白いことができそうですね」とコメントしていました。そして、今回その試みを実現しています。
「2つのWebカメラからの現実の映像とCGを重ねることで、目の前に本当にキャラクターがいるような感覚を味わえます」とのこと。PTAMで位置を合わせているので、ヘッドトラッキングを使わなくても自由にキャラに接近できるのも魅力でしょう。
Oculus Riftの可能性、そして我々の創造力はどこまで広がりを見せるのでしょうか。今後の技術進歩にも期待です。もしかしたらいつか本物の妖怪ウォッチが完成するかもしれませんね。
(高城歩)
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