高級ファッションブランドのルイ・ヴィトンがパリに美術館「ルイ・ヴィトン ファウンデーション」をオープン。世界的建築家フランク・ゲーリーさんがデザインしたラフスケッチも公開されたのですが、それが「ラフすぎる」と話題になっています。
鉛筆でグジャグジャーッと書き殴っただけにしか見えない豪快なスケッチ。言われなければ建物かどうかすら分からないその衝撃的なデザインに、ネット上では「どう見ても落書き」「うちの子も似たようなの描いてる」といった感想が。確かに曲線だらけで形もいびつなこのスケッチから建物ができるとは思えないです。
ところが完成した美術館は限りなくスケッチに近いもの。1枚1枚すべて異なる1万9000枚の繊維入りセメント「ダクタル板」と3600枚のガラスにミリ単位で曲線を描く技術を使って実現させたそうで、ルイ・ヴィトンの独自性や革新性を表現しているとのこと。ゲーリーさんはいくつもの模型を作ることで複雑な動きのある建物のデザインを進めていったそうで、スケッチの段階からこの完成形を想定していたようです。芸術ってすごいですね……。
(たろちん)
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