27日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのプレーオフセカンドレグ、ルドゴレツ・ラズグラド対ステアウア・ブカレストの試合で、本来ディフェンダーの選手がゴールキーパーで大活躍するという珍しい事件が起こりました。
2試合合計スコア1-1のまま進んだ延長後半の終了間際、ルドゴレツのキーパーが退場処分に。しかし、交代枠の3人を使い切っていたルドゴレツは代わりのゴールキーパーを投入することができません。しかたなくディフェンダーとして出場していたモツィ選手を急きょ代役に立てることになり、試合はそのままPK戦にもつれこみます。
ゴールキーパーの役割が最も重要なPK戦で、本職のGKが出場できないという絶望的な状況。しかしここで急造キーパーのモツィ選手が奇跡を起こします。自ら最初のキッカーとなってきっちりゴールを決めると、不慣れなGKのポジションでも気迫のこもったプレーを披露。「体のどこかに当たってくれー!」と言わんばかりの豪快な横っ飛びでなんと2本のPKを止め、まさしく自らの手でチャンピオンズリーグ出場を勝ち取りました。
奇跡的なセーブでチームの救世主となったモティ選手。「PKは技術ではなく気持ち」だということを思い知らされます。
(たろちん)
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