グリーは6月16日、ホテルの当日予約に特化したスマートフォンアプリ「Tonight」を公開しました。ソーシャルゲームで知られる同社が始めた新しい事業ということで注目を集めそうなこのアプリですが、一方で米国で先行するサービス「HotelTonight」に「そっくり」だという点もネットで話題になっているようです。

グリーのTonight

　Tonightは、当日限定の宿泊プランを予約できるiPhone／Androidアプリ。起動すると、現在地から近い当日泊まれるホテルを表示します。あらかじめ登録されたクレジットカード情報を使えば、起動〜決済まで最短4ステップで完了するという手軽さが売り。宿泊人数は最大2人で素泊まりのみとなっています。

　ホテル側にとっては、周辺ホテルの情報をリアルタイムに見比べながら自由に価格設定して当日在庫を販売でき、売り上げや稼働率向上につなげられるとしています。現在は東京都内の約130施設が予約可能。今後はエリアを全国へ拡大し、年内には約600施設を目指すとのこと。近日中に英語にも対応します。

　ホテルの当日予約サービスとしては、米サンフランシスコで2010年に設立されたHotelTonightがあります。現在は北中米とヨーロッパで展開中。名前だけでなく、公式サイトやアプリのデザインが今回のグリーのサービスにそっくりなので、HotelTonightが日本に進出したと勘違いした人もいたようですが、まったく別のサービスです。

こちらはHotelTonight

UIが似てると話題に（App Storeより）

　グリー広報部によると、デザインは「スマホに特化したユーザーインタフェースを検討した結果」であり、HotelTonightを参考にしたわけではないとのこと。名前もアプリの「当日予約」「日本の夜をもっと自由に」というコンセプトを反映して名付けたと説明しています。