思えば2年前の「ニコニコ超会議」に合わせて企画された「ニコニコ超会議号」。5両仕立ての寝台列車にどれくらいの人が乗るものやらと思われていたのだが、初回はまあ、完売までちょっとかかった。と思ったら2回目は1時間半で完売。そしてなんと3回目となる今年は、発売から8分で完売……。どんだけのプラチナチケットやねん。
キャンセル待ち→購入! も多少あったようだが、ほとんどの人は3月7日午後8時の販売開始時間からPCにかぶりつきで買ったんだそうで。まあ、ここ2回の超会議号がいろいろなところで紹介されているのを見て、期待も高まっちゃったんだろうねー。それにほら“5号車”があるしー。
というわけでこれまでの中で一番、発車時間が遅くなった4月25日午後8時26分、超会議号がまもなく発車、である。
車両編成は以下の通り。いつもの通り青森車両センター「盛アオ」である。
乗車してから気づいたのだが、なんか設備がいつもとは違ってきれいだし、全体的に整ってる感じだなあと。調べるとカニ24 23からオハネフ25 202、オハネ25 147、オハネフ24 27、オハネ24 51、オハネ24 20まで、すべての車両が寝台特急「あけぼの」の編成に加わっていた(ご存じの通り、あけぼのは廃止になってしまったけれど)。つまり最近まで定期列車で使用されていたってことなんですわ。これまでのはなんか、どっかから無理矢理持ってきたというか、カビ臭い感じがしていた(すみませんでも正直な感想です)。
ちなみにオハネ24 51、オハネ24 20はなんと寝台特急「日本海」(!)に組み込まれていたこともあるようだ。
発車してからすぐに向谷さんのアナウンスが始まる。いよいよ始まったな、って感じだ。その後は恒例の行脚開始。2号車から5号車までに乗っている超会議号参加者と話をするのだ。
そして“5号車”である。いつの間にか超会議号のカオスを担う代名詞となった5号車。年々カオス度は増殖するばかりだ。まあ、まずはこんな感じからご覧ください。
なんで毎年こんなことになってるんでしょうね。では、5号車に潜入した向谷さんの喜びをご覧ください。
もうお腹いっぱいなので寝ます。結局向谷さんたちが1号車に戻ってきたのは午前0時ごろ。そこからも熱がさめやらないのか、スタッフの方たちと鉄道談義を続けていた。野月さんは朝4時まで起きていて、超会議号に乗って初めて、長岡の車両交換を見届けたそうだ。そういう意味では、一番密度が濃かった超会議号、なのかもしれない。
そして夜明けである。朝7時に水上駅に到着したあと、駅に降りて列車を撮影できる時間が20分間設けられている。わたしはすっかり寝ていたので、長岡から引っ張ってる機関車が何かなんてまったく知らず。長岡で交換された機関車とは、ここで初めてのお目見えである。
どうせいつも通り赤のEF81でしょ。3倍速いってか? なんて思っていたら、そこにいたのはEF64だった! あけぼのが終わってしまった今、24系を引っ張っているEF64なんて! すまなかったよ起きていればよかったよ!
……あれ? でものこEF64は……、「EF64 1030」!!
えー、分からない方に解説しますとですね、このEF64 1030は客車だけじゃなくて電車も引っ張れるようになっておりまして。このため205系とか209系とか、首都圏で廃車となる電車を長野の解体工場送りに使う電気機関車なんです。それ故にそのスジの人からは「死神」というありがたくない名前を付けられておりまして。しかし、俺たちの牽引車は死神か! 超会議号にぴったりだよ!
そして一路上野へ、はいいのだが、途中にいるいる。撮りテツが。有名な撮影ポイントにはたくさんいらっしゃいました(シャッターチャンスをこっちが逃してしまったけれど)。
列車はそんな思いとは関係なく、どんどん上野駅に近づいていく。朝の寝台車って寂しい。もうすぐ終着駅に着いてしまうから。
しかし。
撤収しなくていいんですか?
途中、野月さんのお母さんが列車と併走する、なんてことも行われつつ、さらに上野へ近づいていきます。そして上野駅到着です。
列車は回送されていきました。
今年もこれで超会議号が終わったわけだが、来年は果たしてどうなんでしょう? 動かせる24系がどれくらいあるのか? という話もあるようで。じゃあほら、次はカシオペアの車両でやりましょうよ! って誰かが言っていた気がする。
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