「ニコニコ超会議3」(4月26日、27日)にある「まるなげ広場」は企画・準備・運営のすべてをユーザーに丸投げしてしまったというチャレンジ精神あふれる展示コーナーです。
100サークル以上のさまざまな展示企画や体験企画を実施しているこの広場は、ユーザーの本気を余すところなく見ることができるカオスな空間になっています。
入口すぐそばでは絵画の中の少女と握手! 2次元なのに3次元……不思議な感覚を味わえます。
イラスト集やシルバーアクセサリーを販売している方もいるなか、何やら見覚えのある集団が。あ、自宅警備隊だ! どうやら宅外派遣での視察の成果をまとめた本を販売しているようです。これ絶対面白いだろ(確信)。
おや、ペーパークラフトで街をつくっている方々がいますね。青と茶に彩られた小さな街はなんともかわいらしいです。この「皆でペーパークラフトで街を創ろう!」という企画は来場者が無料で参加できます。キットをもらって説明書を読みながら組み立てていくと初心者は30〜40分程度で家が完成するそうです。来場の記念に超会議で家を建てるのも良いかもしれませんね。
透過スクリーンを作ってキャラクターを投影する展示では参加者が気軽にモーションキャプチャーの技術を体験できます。スクリーンの後ろにいるユーザーさんが手を振ると手前に映し出されたキャラクターも手をブンブンと振ってくれました。ちゃんと連動してるんだなぁ。
かわいらしい展示がたくさんある一方、タイトルからしてカッコいい「ニコニコ超スナイパー養成学校」なるものが。気になったので体験してみました。
手渡されたのは射程200メートル以上の赤外線スナイパーライフル。BB弾が射程20〜30メートルぐらいなので、これは相当すごいです。しかも弾を使わないのでエコで安全。「まるなげ広場」のアーチやバルーンなどに設置されている4カ所の的を狙います。27日は有名な「石仮面」さんも的になるそうです。逃げてー!
さらに男らしい展示物がドーンと待ち構えていました。「1/1ヴィーゼル空挺戦闘車」です。「もともと戦車が大好きだったんですが、買えないので作りました」とのこと。2年かけて約20〜30人で作り上げたこの戦車、ライトなどの部品はドイツから輸入したのだとか。なんだただの本物じゃん、と震えが。自宅に保管していたところ通報されて警察が来たという事件も乗り越えた本格的な作りは圧巻です。ぜひ生で見ていただきたい。
そのほかにも人力3Dの「超影絵」や、ファミコンをMIDI音源にして実機から音が出るようにした「ふぁみみみっでぃ」、「きのこの山、たけのこの里判別仕分けロボット」や走るファミコン、バルーンでできた巨大な島風ちゃんに観音菩薩ミクさん、Oculus Riftを体験できる超OcuFes……などなど。見る人を飽きさせないバラエティ豊かな展示の数々は「ユーザーのみんなで作り上げ、その文化の広がりを楽しむ」姿勢がニコニコ動画に欠かせないものなんだなぁ、としみじみ実感します。才能の無駄遣いが集結したカオスで面白い「まるなげ広場」。その全貌は自分の目で確かめてください。きっとユーザーの本気に魅了されるはずです。
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