浦和レッズは3月13日、問題視されていた「差別的横断幕」(関連記事)についてあらためて対応を発表した。横断幕を掲出したサポーターグループは今後無期限の活動停止・入場禁止処分とするほか、今後は防止策として、当面の間すべての横断幕や装飾類の掲出を禁止する。
レッズ側では「差別の根絶を行う立場にありながら、深刻な事態を引き起こしましたことを、関係される全ての方々に心から深くお詫び申し上げます」と謝罪したうえで、当日の事実関係や経緯について説明した。横断幕の内容については「どのような理由があろうとも、当該横断幕は掲出されてはならず、仮に掲出された場合は即時に撤去されるべきもの」としつつも、当日すみやかに横断幕を撤去できなかったことについては、「クラブスタッフの差別に対する感度の低さが最大の原因」とコメントした。
今後の処分としては、掲出行為を行ったサポーターグループは今後無期限の活動停止・入場禁止処分に。また本人から申し入れがあり、クラブ責任者である淵田敬三社長の役員報酬を20%・3カ月の間自主返納とする。
また当面の施策として、警備体制を強化・増員し、連絡・情報共有体制などを抜本的に見直していくことも発表した。また3月15日のサンフレッチェ広島戦以降、ホーム、アウェイを問わず、浦和レッズのファン・サポーター全員に対し、すべての横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾幕等の掲出も禁止するとのこと。
今回の問題をめぐっては、同日Jリーグ側より、譴責(けんせき)、無観客試合開催を含む制裁が発表されていた(関連記事)。
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