“総裁”のニックネームで知られるWebサービス/アプリ開発者の村上福之さんが自身のブログで台風被害のフィリピンを支援するための寄付を募ったところ、605人から330万円集まったそうです。村上さんは協力してくれた人たちのリストと現金を持って都内のフィリピン大使館を訪問。そこでマヌエル・ロペス駐日フィリピン大使と面会したことをブログで報告しています。まさか大使のお出迎えとは……す、すごい!
村上さんがブログを通じて支援を呼びかけたのは台風直後の11月12日。世間にはいろいろな寄付団体がありますが「寄付した人の思いに対して正常に機能しているか疑わしいケースが多い」と考え、集めたお金を直接フィリピン大使館に持っていくスタイルをとりました。「大きな団体になればなるほど、パブリシティも大きいので、集まる金額も多いのですが、寄付していただいた方々の意思がどこまで尊重されているかは判断が難しい」――うむ、確かにそうかもしれません。
村上さんは過去にもこの手渡しスタイルで募金を呼びかけた実績(タイの洪水被害、つくば市の竜巻)があり、今回はこれらを超える320万円以上が集まりました。さらに村上さんが端数の2万円ちょっとを足してぴったり330万円に。そしてこのたびフィリピン大使館への訪問が実現。無事手渡せたそうです。
「最初はフィリピン観光庁の対応だったのですが、皆様の想いを聞いて、特命大使のロペス閣下がでてきてびっくりしました。感慨深い1日でした」と村上さん。フィリピン大使館では、ネットで募金を集めて持ってきた前例がなかったそうで、村上さんの行動に対し「あらゆる意味で『訳が分からないよ』という感じ」の反応だったそうですが、それでも大使が出てきてくれるなんてずいぶん手厚い歓迎ですよね。村上さん、お疲れ様でした!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.