ディズニーのエンターテインメントというと、やはりアトラクションやショーが真っ先に思い浮かびます。でも今回はちょっと違います。
今回発表された「ディズニー・ダイニング・ウィズ・ザ・センス」は、ひと言でいえば目隠しフルコース。それをディズニー得意の「魔法」、そして「物語」、さらにはディズニーホテルの豪華な「食体験」に結びつけた、ちょっと変わったダイニングプログラムです。
今回のプログラムで案内役を務めるのは、魔法のクロッシュ(ドーム型の食器)をもつマジカルシェフ。今回のプログラムは映画「美女と野獣」の世界で、物語の住人たちと一緒にフルコースを楽しめるという、とても信じがたいもの。
マジカルシェフは1つだけ条件を付けます。それは「シェフの魔法をキャッチできるアイマスクを外さないこと」――。このマスクを外してしまうと、魔法の力は泡となって消えてしまうのです。
目隠しをしたままでは、テーブルにさえ行けません。そこはご安心を。この日のために多くのキャストがおり、目隠しをした私たちの手を引いて、席まで案内してくれるのです。ちなみにグループで参加したとしても、座席はバラバラ。知らない人とのコミュニケーションも、目隠ししてれば楽しい時間かも。
さて……ここからは何も見えないまま、フルコースの料理と「美女と野獣」の世界を楽しみます。これ以降、実際に参加する方のためにネタバレ厳禁なのですが、「いかに普段私たちは視覚に頼っているか……」なんて小難しいことは考えず、素直においしい料理を楽しむのがいいと思います。そしてマジカルシェフの解説にも耳を傾けましょう。「一口ごとに味が変わります」なんていう魔法も体験できますよ。
個人的には「飲み物にかけられた魔法」で心底びっくりしましたので、もし参加される方は、グラスを手探りし、少しずつ何度も口にしてみるといいかもしれません。テーブルで最初にこれに気付いた方は、ぜひ、同じ魔法にかかっているはずの皆さんに教えてあげてくださいね。
東京ディズニーランドホテルの「ディズニー・ダイニング・ウィズ・ザ・センス」は2013年夏に初めて開催されたもので、今回は2014年1月29日、30日、2月20日、21日の4日間限定で再登場します(内容は2013年夏開催のものと同一)。以前開催された謎解きプログラムと同様に、日本発の新しい試みです。
個人的な筆者の感想ですが、東京ディズニーリゾートの「食」はここ最近とても質が上がっていて、パーク内の食事も見て楽しい、食べておいしいものが増えました。特にディズニーホテルの食事は雰囲気ともに素晴らしく「パークが混んでいたらディズニーホテルでゆっくりご飯食べるといいよ」とお勧めしています(ディズニークリスマスの記事も半分くらいホテルの食についてでした……)。
今回のプログラムでは、(魔法が解けてしまうので)残念ながら写真撮影が禁止です。そのためなかなか伝わりづらいのですが、ディズニーが好きな人、フルコースを楽しみたい人、そして面白い体験がしたい人ならば損はないでしょう。そしてフルコースを楽しみたいけど、堅苦しいテーブルマナーは苦手という方も、今回のプログラムなら大丈夫。ちょっとくらいこぼしても、もしかしたら「魔法」で消えているかもしれません。
このプログラムは全7回、各回100人のみの開催です。ちょっと気になったという方は、11月29日午前10時からのチケット販売をお忘れなく。いままでとちょっと違った「ディズニー」が楽しめますよ。
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