JR四国は11月25日、予讃線(よさんせん)の主力である特急「しおかぜ」に使用している2000系特急形気動車の老朽取替のため、8600系特急形直流電車の量産先行車を新たに製造すると発表した。
運転区間は予讃線(高松〜松山間)の特急列車「いしづち」号に使用する。今回は建築デザイン経験のある社員がメーカーと共同で“レトロフューチャー”をコンセプトに「未来特急」としてデザインした。
客室の腰掛は、背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構を採用。各座席にはコンセント・可動式枕・ドリンクホルダー・コートフックなどを設置。車両には車いす対応多機能トイレを設置した。
最高運転速度は時速130キロ。車両の制御方式は発電・回生ブレーキ付VVVF(可変電圧可変周波数)インバータ制御とした。主電動機には、全閉外扇式三相かご形誘導電動機を、車体傾斜機構に空気バネ車体傾斜方式を採用した。
新製されるのは2両編成が2本の合計4両。来年6月以降に投入される予定。
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