10月末にヨーロッパを暴風が襲いましたが、その際にドイツの街中を捉えた映像が大変なことになっています。標識は折れ曲がり、自転車どころか人までもが地面を転がっていて、風の異常な強さがありありと伝わってきます。
動画は10月28日にドイツの北側にあるズィルト(Sylt)島で撮影されたもの。開始50秒あたりに見られる、人々が吹き飛ばされないよう道路にはいつくばったり、エンピツのように転がったりする姿が衝撃的です。
海外ニュースサイト「CBCニュース」の記事によると、瞬間最大風速は秒速54メートルにも達しており、これは日本の気象庁が使うもっとも強い風の表現「猛烈な風」の基準・秒速30メートルを大きく上回る値です。死者はヨーロッパ全体で15人で、ドイツ6人・イギリス5人・デンマーク2人・フランス1人・オランダ1人と被害は広範囲に及びました。以下のデンマークの動画では、建物に組まれた足場が崩れ落ちていく様子も確認できます。
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